神奈川県川崎市中原区に位置する武蔵小杉は、都心へのアクセスも良くなり、タワーマンションが次々と建設されています。
子育て世代が多いのが特徴であり、今後も都市開発が進んでいくと予想されているエリアです。
複合商業施設が多くある一方で、多摩川の河川敷など自然あふれる環境が整っています。
住み心地が良いエリアで長く住む人が多いため、不動産投資においては注目のスポットだと言えるでしょう。
ただ、投資用物件を買ったり建てたりするエリアとして最適なのかは精査しておく必要があります。
たとえば、子育て世代が多いということは相対的に単身者が少ないため、「ワンルームマンションの需要はどうなのか?」といった点です。
今回は、武蔵小杉エリアでこれから不動産投資を行う上でのポイントを紹介していきます。
武蔵小杉エリアの特徴
武蔵小杉は「ムサコ」の愛称で呼ばれるエリアであり、住みたい街ランキングでは近年上位に入っています。
新宿や横浜といった主要なターミナル駅に乗り換えなしでアクセスできるのが、武蔵小杉の大きな魅力です。
武蔵小杉の東側はタワーマンションの建設エリアとなっており、今後は北側にも建設が予定されています。
武蔵小杉の位置する川崎市中原区は人口が約21万人であり、増加傾向にあるので街として成長している状況です。
家賃相場はたとえば、1LDKで10.2万円となっており、川崎市の相場が9.5万円であるため周辺地域よりも高くなっていると言えます。
基準地価の上昇率は全国平均から見ても高く、不動産需要の多いエリアということがわかるのです。
利回りの平均
不動産投資を行う上では、物件の平均的な利回りを把握しておく必要があります。
川崎市全体の平均が6.6%であるのに対して、武蔵小杉が位置する中原区の平均は6.0%です。
周辺地域よりも利回りは低めであるため、物件の購入時にはきちんと収益が見込めるのかをシミュレーションしておきましょう。
ただ、武蔵小杉エリアは長く住みたいと考えている人も多いため、安定的な収入が得られる可能性はあります。
単身者向けの需要
武蔵小杉は子育て世代が多いため、どうしても単身者には不向きのエリアとして見られがちです。
不動産投資を行う人にとっては、「ワンルームマンションの需要はあるのか?」といった気になってしまうでしょう。
確かに子育て世代が住みやすい要素が多い街ではあるものの、単身者にとってもメリットのある街だと言えます。
都心までのアクセスが良いため、仕事や通学の利便性が高く、単身者の需要が見込めます。
また、ファミリー向けの大型商業施設ばかりでなく、単身者でも立ち寄りやすい飲食店も増えているのです。
快適に住める環境が整っているので、単身者向けのワンルームマンションの需要も見込めます。
武蔵小杉の将来性
武蔵小杉は再開発によって以前と街の姿を変えてきていますが、今後もさまざまな施設の開発計画があります。
タワーマンションの建設ばかりに目がいってしまうものの、病院や学校などの建設も予定されており、さらに住みやすいエリアになるのです。
人口が増加すれば商業施設の出店も見込めるため、街としての活気も高まります。
武蔵小杉エリアの需要は地価の上昇率から見ても高く、不動産投資を行う上では注目すべきエリアなのです。
人口増加に伴うデメリット
住環境としては優れた要素を持つ武蔵小杉エリアですが、人口増加によって駅の混雑が発生しています。
武蔵小杉駅は5つの路線が乗り入れており、アクセスが良い一方で駅は込み合っているのです。
国土交通省が公表した2016年度の鉄道混雑率によれば、JR横須賀線の武蔵小杉・西大井間では混雑率が191%となっています。
混雑率が200%を超えてくると、乗客同士の体が触れ合い圧迫感を感じるレベルです。
交通面でのインフラ整備は今後も求められるものであり、通勤通学のストレスが軽減されていけば、さらに人気のあるエリアとなるでしょう。
今後の需要も高い
武蔵小杉エリアは子育て世代のファミリー層だけでなく、単身者も住みやすい街です。
周辺地域よりも家賃相場も高いため、不動産投資には向いているエリアでもあります。
タワーマンションの建設だけでなく、病院や学校といったインフラの整備も予定されているため、今後の需要も高いと見込める場所です。
交通インフラの整備が進めばデメリットも解消されるので、不動産に対するニーズも高まりやすいと言えます。