東京都世田谷区の二子玉川エリアは、高級住宅街として発展してきており住みやすさに定評があります。
富裕層が暮らすエリアというイメージはあるものの、近年ではファミリー層も移り住んできているのです。
大手百貨店などを中心として発展してきた二子玉川は商業地として栄える一方で、多摩川の自然を残した落ち着いたエリアでもあります。
都会的な部分と自然にあふれた面の両方を備えるこのエリアは、幅広い世代が住んでいる空間です。
今回は、不動産投資を行う上で二子玉川がどのようなメリットを備えているのかについて紹介します。
二子玉川エリアの特徴
二子玉川は「ニコタマ」「フタコ」という愛称で親しまれており、下北沢や三軒茶屋と並んで世田谷区でも人気のエリアとなっています。
毎年夏には大規模な花火大会も行われ、多くの人で賑わっている場所です。
二子玉川駅の西側には、高級デパートやブティックが立ち並んでおり、高級感のあふれた顔を持っています。
駅の東側には巨大な複合施設が新しく建設され、流行に富んだイメージを醸し出しているのです。
そして、駅から数分で行ける多摩川では豊かな自然が広がっています。
都会的な雰囲気と自然のバランスがとれた住みやすい街といった特徴があるのです。
周辺の自然とアクセス
二子玉川は都会的な要素をしっかりと持ちながらも、多摩川の河川敷や等々力渓谷、砧公園といった都会ではめずらしい自然が多く残っています。
兵庫島公園付近は整備されていない原野がそのまま広がっており、釣りやバーベキューなどが楽しめます。
交通アクセスは東急大井町線と東急田園都市線が乗り入れており、主要なターミナル駅へのアクセスも良いため利便性が高いのです。
また、成城や田園調布といった高級住宅街にも近く、不動産投資の面から見ても家賃を高めに設定できる面があります。
東側エリアの再開発
かつての二子玉川は駅の東側と西側で、発展の度合いに差がありました。
2003年に二子橋沿いに高層マンションの建設が始まったのを皮切りに、東側エリアの本格的な再開発が進んでいきます。
東京都から認可を受けた二子玉川東地区市街地再開発組合は、「豊かな自然と都市の調和」をテーマとして大規模な再開発事業を進めていったのです。
駅ビル・商業施設・オフィス・タワーマンションの建設を一体的に行い、さらに公園の整備も進められました。
再開発工事は二期に分けて行われ、第一期工事が完了した段階で東側エリアの対象地域は「二子玉川ライズ」と名付けられました。
第二期工事は2015年3月に完了し、ショッピングセンターをはじめ、ホテルや映画館も開業しています。
路線価の動向
国税庁が公表した2018年分の財産評価基準書によれば、二子玉川エリアの路線価は2011~2018年にかけて、20%を超える上昇率となっています。
どのような要因で路線価が上昇したのかを見ていきましょう。
路線価が上昇した要因
二子玉川の路線価が上昇した要因としては、交通アクセスの改善があげられます。
東急田園都市線の複々線化や東急電鉄による駅周辺の開発プロジェクトの成功によって、二子玉川駅を利用する人は10年間で30%程度が増加しました。
住宅街も元から高級住宅地として定評があり、大手不動産開発会社の供給も旺盛であるため、今後も地価の上昇が見込まれています。
ファミリー層向けを中心に考えよう!
二子玉川エリアで不動産投資を考えるときには、ファミリー層が好む投資用物件を運用していくほうが良いと言えます。
20~30代の子育て世代をターゲットとした間取りやデザインの物件を狙ってみるのがポイントです。
高級住宅地としてのイメージが強い二子玉川であるものの、地区によって地価にも差があるので、じっくりと投資の可能性を検討してみる価値はあります。