不動産投資を考えるにあたり、国内不動産だけでなく、海外不動産の取得も視野に考えられている方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、現段階では検討してはいないものの、儲かるのであれば検討したいという方は多いのではないでしょうか。
ところで、海外不動産投資と国内不動産投資は、どちらに投資すればより儲かるのでしょうか?
本記事では、海外不動産投資と国内不動産投資それぞれのメリットを取り挙げ、どちらが安全で儲かるのかについて、お伝えしていきたいと思います。
海外不動産投資と比較した国内不動産投資のメリット
まずは海外不動産投資と比較したときの国内不動産投資のメリットについて考えてみたいと思います。
国内不動産投資のメリットとしては、以下のようなことが考えられるでしょう。
- 都心であれば入居率が高い
- 融資を受けやすい
- 情報量が多い
都心であれば入居率が高い
まず、都心など人口の多いエリアであれば高い入居率を確保しやすく、安定した収益を得やすい点がメリットとして挙げられます。
一方で、こうしたエリアであれば取得価格が高くなりやすいことから高い利回りを見込みづらいということがデメリットとして挙げられます。
融資を受けやすい
国内不動産投資は政府の進める金融緩和政策の効果もあり、低い利率で融資を受けやすいというメリットがあります。
海外不動産の取得においては、国内の金融機関で融資を実施できるところがあまり多くなく、取り扱いのある金融機関でも審査のハードルが高く、また金利が高い点に注意が必要です。
なお、国内の不動産投資においても、かぼちゃの馬車事件によるスルガ銀行の不正融資問題などを契機にやや融資を受けづらい状況となっています。
情報量が多い
国内不動産投資については、サラリーマンを中心に不動産投資ブームが到来したこともあり、投資初心者の方でもかなりの範囲の情報を仕入れられるようになっています。
海外不動産投資においては現地の法律や税制なども深く知る必要があることもあり、まだまだ情報が充実していないのが現状です。
国内不動産投資と比較した海外不動産投資のメリット
次に、国内不動産投資と比較したときの海外不動産投資のメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
- 新興国への投資でキャピタルゲインを狙える
- リスク分散できる
新興国への投資でキャピタルゲインを狙える
海外不動産投資といっても、どこの国を選ぶかによって大きく変わりますが、経済成長率の高い新興国への投資を考えるのであれば、物件取得から数年で資産価値が大きく上昇している可能性があり、高い利回りを期待できます。
資産価値の上昇などキャピタルゲインを利用した投資は、家賃収入を中心としたインカムゲインを狙った投資より大きな利益を得やすいです。
ただし、こうした国では高い利益を期待できる一方で、先進国のような安定性にかけ、国の情勢が悪くなることで資産価値が暴落したり、場合によっては資産を募集されてしまったりするケースも想定しなければなりません。
なお、先進国に投資する場合は取得価格は高く、期待できるキャピタルゲインは限定的なものの、安定したインカムゲインを得られます。
リスク分散できる
海外不動産投資では、海外の不動産=資産を購入するということであり、多国間でリスク分散できます。
日本の経済が芳しくなく、仮に将来経済破綻するようなことが起きても、海外の不動産は大きな影響を受けにくく、安定した家賃収入を受けられる可能性があります。
リスクは高いが新興国への投資で高い利回りを得られる
海外不動産投資のメリットは、どの国に投資するかによっても変わりますが、その一つとして、新興国への投資で投資時点から売却時点までの資産価値の上昇によるキャピタルゲインで高い利回りを狙うことができます。
ただし、そうした国での投資は一般的にリスクも高くなることに注意が必要です。
これから投資を考える方は。国内不動産投資、海外不動産投資と完全に切り離すのではなく、得られる利回りや想定されるリスクを考えた上で、双方検討しながら、最終的に投資先を決めるとよいでしょう。