不動産投資と言うと、物件取得するのにローンを利用するのが一般的なことから、やや敷居が高く感じている方もいらっしゃるでしょう。
同じ不動産投資でも海外の不動産投資では、情報の少なさも相まって難易度が一気に跳ね上がる気持ちがします。
とはいえ、海外不動産投資を始めるのには手間はかかるもののそう難しいことではありません。
本記事では、これから海外不動産投資を始める方に向けて、どのように始めればよいのか、その流れを解説していきます。
海外不動産投資の始め方
本記事では、海外不動産投資の始め方について解説していきます。
法律の違いや税制の違いなどあるものの、不動産取得までの流れについては、国内不動産と海外不動産とで大きな違いがあるわけではありません。
実際に、以下で海外不動産を取得するまでの流れについて解説していきます。
海外不動産投資の流れ
海外不動産を取得するまでの一般的な流れとしては、以下の通りです。
- 海外に強いエージェントを探す
- 海外で銀行口座を作る
- ローンの審査をクリアする
- 物件を探す
- 物件を購入する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
海外に強いエージェントを探す
まずは、投資する国を決めて、その国の不動産情報に明るいエージェントを探しましょう。
特に、言語も土地勘も分からない中、海外の不動産を取得するのであれば、よいエージェントを見つけられるかどうかで投資が成功するかどうかが決まるといってもよいでしょう。
エージェントは日本国内で探すこともできます。
投資対象国ごとにセミナーなど行っていることが多いため、まずはそうしたセミナーに足を運んでみるとよいでしょう。
海外で銀行口座を作る
海外で不動産投資を始めるのであれば、家賃収入を振り込んでもらうため、現地の銀行口座を作っておく必要があります。
国によって口座開設方法は異なりますが、日本で口座開設できることも多いため、調べてみるとよいでしょう。
ローンの審査をクリアする
不動産投資ではローンを利用して物件取得することが多いですが、海外不動産投資でもそれは同様です。
まずはローンの審査を受けられるかどうかを調べると共に、事前審査を受けられるのであれば受けておきましょう。
事前審査で承認を受けていれば、価格交渉の際に有利に進められる可能性もあります。
なお、審査についてはエージェント経由で現地の金融機関を使ってもよいですが、日本政策金融公庫や一部の民間金融機関では、国内で融資を受けることもできます。
物件を探す
エージェントを決めてローンの問題も解決したら、物件探しを始めましょう。
エージェント経由で情報を貰いつつ、興味のある物件があったら売主に対して買付申込を提出します。
この辺りは国内不動産と変わりません。
売主が他の買付申込の状況等から判断し、交渉が許可されたら最終的な価格や条件の交渉等に入ります。
物件を購入する
条件がまとまったら、売買契約を締結し、ローンの本審査を受け、承認次第、売買代金を支払い、引き渡しを受けます。
物件の引き渡しを受けた後は、不動産の賃貸管理を行う管理会社を探し、管理委託契約を結びますが、管理会社の選定もエージェントに任せることができます。
海外不動産投資では現地視察すべき?
不動産投資において、現地視察は必ずすべきだと言えますが、海外不動産投資だと視察するのにまとまった日数と高額な費用が必要で、実施すべきかどうか悩むところです。
この点、日数と費用はかかるものの、特に新興国の物件を購入するような場合は、少なくとも一度は視察しておいた方がよいと言えます。
もちろん、その判断は自己責任で構いませんが、後々のトラブルを避けるためにも一度は視察することを基本姿勢にすることをおすすめします。
国内の不動産投資と流れ自体は大きく変わらない
海外不動産投資は、実はその物件取得の流れ自体は国内不動産投資と大きく違いはありません。
優秀なエージェントを見つけることが重要、という点も、国内で優秀な仲介会社を見つけるのが重要であることと同じだと言えます。
とはいえ、海外不動案投資では、日本では考えられないトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、よりエージェントの重要性の度合いは高いと言えるでしょう。