海外不動産投資は、日本国内であれば思いもよらないトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるため。注意が必要です。
本記事では、海外不動産における5つの失敗事例を紹介していきます。
失敗事例1:購入したコンドミニアムが完成しない
最初に紹介する事例は、購入したコンドミニアムが完成しないという事例です。
東南アジアにおいて、コンドミニアムの販売でよく取られる方法にプレビルドと呼ばれるものがあります。
プレビルドとは完成前に売買契約を結ぶことで、その資金を建物の建設資金に充てるというもので、一般的に購入者は実際の価格より割安に物件を購入できます。
一方で、建設側は売却代金から建設費用を捻出しているため、物件の販売状況が芳しくなければ建設がストップしてしまうこともあります。
場合によっては完全に中止することもあり、こうなるとほとんど回収できなくなります。
最近では減りつつありますが、未だにこうした事例も少なからず見られるため、事前に情報収集をしっかりすることが大切だと言えます。
失敗事例2: プレビルドでローンの審査承認がおりない
プレビルドで問題となることのあるもう一つの問題として、ローンの審査承認を得られないことがある、という点が挙げられます。
プレビルド物件では建物の完成前に売買契約を締結するため、その時点では担保価値の算出が難しく、いざ完成してから担保価値を算出するとローンの承認を得るのに十分な担保価値が得られないということが起こりえます。
こうなると、残りのお金を現金で支払うことができなければ、すでに支払った頭金などのお金は違約金として没収されてしまいます。
こうしたことを回避するために、プレビルド物件を購入する際にはある程度まとまった現金を用意しておくことが大切だと言えます。
失敗事例3:売却資金を日本に送金できない
この事例は、ベトナムの不動産を購入した方が日本に資金を送金できなかった、という事例です。
ベトナムは社会主義のため海外送金のハードルが高く、慎重に進める必要があります。
例えば、ベトナムの不動産投資で得た売買益に対して課される税金は、確定申告して適切に支払い、その納税を証明する書類を入手しておかないと海外送金処理ができない可能性があります。
これ以外にも、海外送金できなくなってしまう事例はあるので。現地の事情に精通したエージェントに相談しながら進めていくことが大切です。
失敗事例4:購入後のサポートやメンテナンスを受けられない
海外の不動産会社は、購入のサポートはしてくれるものの、購入後のサポートやメンテナンスはしてくれないという会社が多いです。
この辺りは、日本の不動産会社でも販売と管理で分かれていることがあるため分かりやすいかと思いますが、サポートやメンテナンスについては管理費用を支払ってしっかり実施してもらうことが大切です。
失敗事例5:カンボジアで起こった不動産投資詐欺事件
東南アジアを中心に、日本人向けの不動産投資詐欺事件が頻発しています。
こうした不動産投資詐欺事件では、一人暮らしの高齢者の自宅にカンボジアなど東南アジアの不動産を購入して家賃収入を得るためのパンフレットが送られてくる手口が多いようです。
パンフレット送付後、詐欺グループから投資すれば必ず儲かるといったセールストークが繰り広げられるのだとか。
口車に乗せられてお金を送金してしまえば、ほとんどのケースでお金は返ってこないのです。
こうしたカンボジアの不動産投資被害情報については、その経緯も含め、以下のサイトで閲覧することができます。
失敗事例から学び、同じ失敗を繰り返さないようにしよう
海外不動産投資について、5つの失敗事例をご紹介しました。
ここでご紹介した失敗事例は、同じような被害が複数回に渡っているものを中心にご紹介しています。
海外の不動産投資にはこのような失敗が起きてしまう可能性があることをしっかり学習し、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。